機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレス表面処理一貫加工.com よくある問合せ
Q -よくあるご質問
亜鉛 めっきの亜鉛末処理 とは?
A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答
◆亜鉛末処理とは?
亜鉛末処理(亜鉛末濾過とも言う)とは粉末状の亜鉛金属を用いて、亜鉛めっき浴中にある不純物除去を行う処理のことを言い、浴中にある重金属(鉄・銅・ニッケル等)の置換除去や六価クロムの還元処理を行うことが主な目的となります。
◆なぜ亜鉛末処理が必要?
重金属の種類によりめっき被膜への影響は異なりますが、鉄・銅の場合は低電流密度部分の光沢低下、硝酸浸漬やクロメート処理での黒色化(黒変)、ニッケルの場合はめっき皮膜の硬化(割れやすくなる)、クロム・鉛の場合は被覆力の低下や均一電着性の低下等が挙げられます。いずれもめっき外観や機能に大きな影響を与えてしまう為、亜鉛末処理を行う必要性があります。
◆亜鉛めっき浴中の不純物を除去する方法
①濾過機を用いて循環除去する濾過処理
②弱電解を行い不純物を吸着させる弱電解処理
③一定の温度まで下げて結晶化させ除去する冷却法
④薬品を用いて沈殿させたり減少させる化学処理
⑤不純物の影響が出なくなるまで希釈する方法(水などで薄めること)
亜鉛末処理は上記①の濾過機を用いて不純物を除去する方法であり、具体的には活性炭処理作業と同様の手順でプレコート(ろ布に亜鉛末を吸着させる)を行い、置換反応によって亜鉛➡鉄・銅等に置き換え、ろ布に吸着させることで効率的に不純物を取り除きます。注意点としてガスが大量に発生する為、頻繁にガス抜きを行うことが必要であり、ガスが溜まると濾過機の処理能力も低下してしまいます。また亜鉛末は一定時間以上使用すると、吸着した不純物が浴中に再溶解してしまう為、亜鉛末処理後は速やかにろ布を取り出す必要があります。
◆管理ポイント
めっき浴中の不純物による不具合を予防するには、計画的なメンテナンスを行うと共に、定期的な液分析を行い浴状態を管理することが大事です。めっき浴の状態を確認する方法としては、ハルセル試験等がありますので定期的に試験を行い観察・評価・処置を適切に行うことが有効です。
※関連項目
・めっきのハルセル試験って何ですか?
・めっき液の濾過機の役割は?
・めっき工程で使用している、濾過助剤って何ですか?
プレス表面処理一貫加工.comでは、めっき浴のメンテナンス・試験評価を適切に行い、浴の清澄化を図ると共に精度の高い浴管理に努め、お客様に喜ばれる品物づくりを心掛けています。何かお困りの際は是非お気軽にお問い合わせ下さい。

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