Q -よくあるご質問

炭化水素溶剤も、アルカリ脱脂溶液のように更新が必要ですか？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

アルカリ脱脂溶液は、油の付着した素地の脱脂洗浄を繰り返し行う事によって、アルカリ脱脂溶液中の炭酸ナトリウムが増加し、脱脂能力を劣化させます。脱脂溶液の濃度分析、補給により、溶液成分濃度は一定に保つ事は可能ですが、増加した炭酸ナトリウムは取り除かれる事はありません。

一定以上に炭酸ナトリウムが増加した場合、脱脂溶液の更新（全量交換）が必要となります。

一方、炭化水素溶剤は、蒸留機（混合物の沸点の違いを利用し、成分を分離・凝縮する装置）を設置する事で、洗浄により油分の溶け込んだ炭化水素溶剤を沸騰する事により、炭化水素溶剤と油分に分離させ、炭化水素溶剤は凝縮後、液状となり、繰り返し再利用、油分は都度排出されます。蒸留機の蒸留能力を上回らない洗浄量であれば、脱脂能力の低下もありませんので、更新（全量交換）の必要は無く、補給のみとなります。

以上をご質問の回答とさせていただきます。