Q -よくあるご質問

金型の保管・管理方法で注意することは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

一般的に金型は企業の重要な資産であるため、適切な状態で保管・管理されているかを把握しておく必要があります。金型の保管・管理状況により、金型の寿命やプレス加工時の製品の状態に影響します。企業によって、さまざまな金型の保管・管理方法が存在すると思われますが、一般的ではありますが、下記のような点に注意していただければ、適切な金型の保管・管理に繋がります。

＜金型の保管＞

• • 金型の保管場所

湿度が70%を超えると、金型の発錆が早く進むため、湿度が低く、換気の良い場所を選択します。

• • 金型の保管棚

強度は棚の全保管スペースに、金型を収納しても十分に耐えることができ、金型の落下防止ストッパーを取り付けます。また棚部分には金型機種名別に棚札を表示することで使用したい金型を探すことが容易となるほか、棚の各部をシートなどで覆うことで、金型への埃付着の防止になります。

＜金型の管理＞

• • 金型管理台帳（管理表）の作成

金型管理台帳には所有企業名、製作年月日、製作番号、機種名、整備履歴等を記入します。

• • 金型管理ラベルの作成

ラベルには所有企業名、製作年月日、製作番号、機種名等を記入し、金型に貼り付けます。主に金型現物を特定する為に利用され、金型現物と金型管理台帳を紐付ける事が出来ます。

• • 金型のショット数の管理

金型の種類、用途によって異なりますが、ショット数の把握により、金型のメンテナンス時期、金型の寿命等の目安になります。

• • 金型部品の管理

金型修理が必要とされる際に、金型の交換用部品がなければ修理不可となり、生産に影響します。

金型使用後は金型の清掃、防錆処理などを行い、上記のように保管・管理することで、次回使用時には金型のプレス機への取り付け、生産等がスムーズに行うことができ、金型の寿命を長くするだけでなく、製品不良の未然防止にも繋がります。