機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレス表面処理一貫加工.com よくある問合せ
Q -よくあるご質問
めっき加工における液温管理とは?
A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答
めっき加工における液温管理とは、めっき工程で用いる処理液の温度管理を示しますが、この温度管理はめっき処理を行う上で非常に重要で、めっき品質並びに作業・処理効率に影響を及ぼすため、各処理工程毎に定められた最適な温度で維持管理する必要があります。
- めっき品質への影響
処理液の温度が不安定な場合、化学反応速度の低下や異常反応、副反応が起こり、均一なめっき膜厚が確保出来なくなると共に、めっき液の分解や析出不良が起こり、ピットやピンホール、色ムラなどが発生する可能性もあります。
- 効率への影響
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- 温度が低すぎる場合
めっき反応速度が遅くなることで、定められためっき厚みまでの処理時間が長くなります。
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- 温度が高すぎる場合
めっき反応速度が早くなり処理時間は多少短くなりますが、めっき皮膜の粒度が粗くなり 本来の特性が得られなくなるなどの品質影響が懸念されると共に、温度を上昇させるために必要なエネルギーを無駄に消費してしまうことにも繋がります。
- 温度加熱の方法
液量の多い脱脂槽及びめっき槽では、一般的にボイラー蒸気を使用したステンレス製・チタン製などの蒸気管を直接槽内に入れて処理液を加温する場合と、予備槽に蒸気管を入れて加温した液を本槽全体に循環させる方法などが用いられます。
また液量が少ない槽ではボイラー蒸気を使用せず、石英・ステンレス製などの投げ込み式電熱器(ヒーター)を直接槽内へ入れて加温する方法が用いられます。
- 温度冷却の方法
各処理工程では化学反応によって生じる反応熱の影響で、処理を繰り返すと同時に液温が上昇していきます。そのため適正温度を保てない処理槽には水冷式チラーなどの冷却装置を設置して冷却し適正温度を維持させます。
- 温度監視の方法
温度表示のみを目的とする場合は、ガラス棒温度計・デジタル温度計などで測定し、その結果に応じて液温調整を行いますが、必要に応じて各処理層に温度計を設置することで、正確な温度を常時監視することが可能となります。また温度制御を自動で行う場合は、他の制御機器に温度信号を出力出来る温度センサー(熱電対・サーミスタなど)が用いられます。
- 自動制御システムの使用(温度調節器『温調器』)
処理液の温度を一定に保つには、熱源(蒸気管・電気ヒーター)及び冷却装置で常に温度調整を行う必要がありますが、その調整を自動で制御させるために、各処理層に設置された温度センサーからの信号に応じて熱源・冷却装置のON/OFFが出来る温度調節器が用いられます。またブザーと温度調節器を連動させ、温度が管理範囲外に達した場合は、異常警報としてブザーを鳴らして早期発見に繋げることも可能です。
- 装置点検と機器校正
温度センサーや温度調節器などは故障の恐れがあるため、定期的な点検と校正が必要となります。一般的な点検方法として棒温度計にて実際の液温を測定し、機器表示と誤差がないかのチェックを行います。またその結果に応じて各機器を定期的に校正することで常に適正な温度を保つことが可能となります。
プレス表面処理一貫加工.comでは、各処理工程における液温管理を徹底した精度の高いめっき加工に努め、お客様に喜ばれる品物づくりを心掛けています。何かお困りの際は是非お気軽にお問い合わせ下さい。

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