Q -よくあるご質問

めっき工程の脱脂剤に含まれる界面活性剤とは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

界面活性剤とは一つの分子に「水に溶けやすい部分」と「油に溶けやすい部分」の両方を併せ持った分子構造となっており、いろいろな特徴を持っています。

【脱脂の分類図】

界面活性剤の大きな特徴として

●滲み込みやすくする・・・界面活性剤には表面張力を弱くする働きがある事で、濡れやすく（油分に吸着しやすい）、滲み込みやすくなり（油と素地の間に浸透する）油を剥がします。

●混ざらないものを混ぜる・・・水と油は一緒にすると分離しますが、界面活性剤を加える事で混ざり合う事ができる（乳化：素地表面から剥がれた油を取り巻く）。

以上のように、界面活性剤を用いる事で、水だけでは落とすことが出来ない油汚れを剥がし、さらに乳化（素地表面から剥がれた油を取り巻く）分散させ、対象ワークの洗浄効果を高めています。