Q -よくあるご質問

めっき工程の脱脂剤に含まれる助剤・添加剤とは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

アルカリ脱脂剤は、めっき工程での金属脱脂方法として最も一般的に使用されており、主剤となる界面活性剤以外に、ビルダー（助剤）と呼ばれるものと、添加剤と呼ばれるものを配合し水溶液として使用されています。

ビルダー（助剤）とは洗浄において界面活性剤の働きを助け、洗浄効果を高める物質の事を言います。働きとしてアルカリ作用（汚れ落とし効果）、分散作用（汚れを分散させることで洗浄効果を高める）、キレート作用（洗浄に悪影響を及ぼす金属イオンの捕捉）などがあり、通常脱脂剤はそれぞれの働きのある物質を複数種類配合しています。

添加剤は洗浄力を高めるというよりも、脱脂剤の性能を向上させるために配合されるもので、消泡剤、防錆剤などがそれに当たります。

以上のようにｱﾙｶﾘ脱脂剤は界面活性剤、ビルダーなどの組み合わせによって大きく異なるため、金属表面の付着油などの汚れにあった脱脂剤を選択する必要があります。