Q -よくあるご質問

脱脂液はどうして油除去できるのか。

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

脱脂液は一般的にアルカリ系薬品に界面活性剤を加えた溶液を使用し、その液中に品物を浸漬させることで油を除去します。

脱脂浴の基本的な働きは、界面活性剤による湿潤分散作用と乳化作用により素材に馴染み易くし　素材の表面に付着した油成分を取り囲み、液中に分散させ油成分を除去します。

界面活性剤は水に溶けない親油基と、水に馴染む親水基があります。本来油は水に溶け込まない性質を持っておりますが　界面活性剤の親油基の作用により油は取り囲まれ、微細な粒子となり、もう一方の親水基の作用により取り囲まれた微細粒子表面が濡らされ、水に馴染むようになります。

このような特性を持った　脱脂液中の界面活性剤は素材と親水基を持った油の間に浸透し、油を取り囲み油粒子を分散させ、素材表面より油を浮き上がらせ素材表面の油を取り除きます。

上記の様に脱脂液にて油を除去するのですが、脱脂液の管理が不十分だと油を除去する能力が低下し、油の残留等により品質に影響を与えます。その為脱脂液の管理は重要であり、プレス表面処理一貫加工.comでは長年の経験により濃度・温度管理と共に適切な更新・補給を行い品質の安定に努めております。